
この記事では伊坂幸太郎のおすすめ本を紹介します。
こんにちは、サボと申します。
僕は東京都内在住の20代サラリーマンで、往復2時間の通勤電車では必ず本を読んでいます。
読む本のジャンルは小説もあれば自己啓発も読むし、ヤ〇ザなどの裏社会に関する本や日韓問題に関する本も読んだりと、ジャンル問わずいろいろな本を読みます。
今でこそ毎日2時間の読書を欠かす日はありませんが、小さいころから読書好きだったかというとそうではありません。
22歳で大学を卒業し、社会人になってから本を読むようになったので、読書歴は長くありません。
そんな僕が読書にはまるきっかかけとなったのが、伊坂幸太郎さんの小説です。
伊坂幸太郎の書く文章は非常に読みやすく、読書慣れしていなかった僕でもすらすらと読み進められました。
そこでこの記事では、伊坂幸太郎の魅力とおすすめベスト5を紹介したいと思います。
伊坂幸太郎の魅力
伊坂幸太郎の本には、ただ単にストーリーが面白いだけではなく、様々な魅力があります。
文章が読みやすい
シンプルに文章が非常に読みやすいです。
難しい言葉はほとんど出てくることはなか、サラサラと読み進めることができます。
本を読むのに慣れていない人でも、情景がイメージしやすい文章になっていると思います。
また伊坂幸太郎の文章には、読み進めるうちにいつの間にか伊坂ワールドに引き込まれてしまう独特な表現があります。
読みやすさと独特な表現が共存していることこそが、魅力のひとつだと思います。
痛快なストーリー
伊坂幸太郎の醍醐味は痛快なストーリーにあります。
ストーリーが面白い作家はたくさんいますが、読んでいてスッキリとした気持ちにさせてくれるのは伊坂幸太郎だけだと思います。
主人公が悪役を倒してスッキリ!みたいな単純な話ではなく、思わぬところからピースが降ってきてパズルが完成するような、読者を驚かせてかつ心地よい気持ちよさを与えてくれます。
魅力的な脇役
どの作品にも共通して言えるのが、主人公とは別に魅力的なキャラクターがいることです。
主人公以上に存在感が強かったり、時には一番の見どころを脇役が持っていったりします。
主人公以上に強い存在感を意図して書いているのかは分からないですが、脇役が一番目立っている作品というのは他の作者ではなかなか見られないので、伊坂幸太郎にしかない魅力なのかなと思います。
おすすめ5選
アヒルと鴨のコインロッカー
大学入学のため引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。標的は――たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!
https://www.books.or.jp/book-details/48846401000000000000
伊坂幸太郎作品の中でもミステリー要素が特に強い作品です。
何気ない会話に伏線が盛り込まれていたり、あの行動にこんな意味があったとは・・と驚く要素が盛りだくさんで読み応え抜群です。
僕は読み終わった瞬間に2度目を読み返したくなりました。
ゴールデンスランバー
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ? 何が起こっているんだ? 俺はやっていない――。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。
https://www.books.or.jp/book-details/10000000000000006841
なぜか殺人犯にされた主人公。味方だと思っていた人が敵だったり、思わぬ人に助けられたりと、息継ぎする間を与えてくれない展開で話が二転三転します。
Amazonなどのレビューを見ると結末に納得がいっていない人が一定数いる印象を受けますが、この物語の肝は結末にたどり着くまでの人との関わりにあると思います。
砂漠
仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。
https://www.books.or.jp/book-details/40855382001001100000
「青春」という言葉が似合いすぎている作品。
こんな学生生活を送りたかったなと誰しもが羨ましくなると思います。
文章が非常に軽快で読みやすく、読書初心者の方へ特に進めたい作品です。
死神の精度
1週間の調査の後、死神は対象者の死に「可」「否」の判断を下し、「可」ならば翌8日目に死は実行される。ただし、病死や自殺は除外。まれに死神を感じる人間がいる。──クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う、6つの人生
https://www.books.or.jp/book-details/1677450100100000000U
死神(と言っても見た目は普通の人間)が人の生死を決めるという一見シリアスなテーマだが、物語は軽いテンポで進んでいきます。
死神の持つ能力やルールが非常に面白く、人と関わることで起こるシュールな展開が面白いです。
6つの物語に分けられた短編集のようになっているので、気軽に読めるのも良い点です。
マリアビートル
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
https://www.books.or.jp/book-details/9784041009772
登場人物それぞれの視点から話が展開されていき、目まぐるしく場面が入れ替わる作品。
場面がすぐ変わるので混乱しそうと思いがちですが、それを全く感じさせないのがすごいなと思います。
伊坂幸太郎のキャラクターを書くうまさが遺憾なく発揮された真骨頂ともいえる作品です。
おわりに
伊坂幸太郎のおすすめ作品を紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
・アヒルと鴨のコインロッカー
・ゴールデンスランバー
・砂漠
・死神の精度
・マリアビートル
映画化されている作品もあるので、そっちを先に見てから小説を読んで比べてみるのも非常に楽しめると思います。
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